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片山衣料のブログ

今年の自動採寸の精度はいかに?

2022-04-18
前回記事の話題があまりに大きくて聞こえてきませんが、今年も自動採寸で注文取りをしていたメーカーさんはちらほらいらっしゃるとのことです。今年は前回の反省を踏まえ修正を繰り返しうまくいった!!とはまだまだ書けないような状況でスラックスでは約半分サイズ交換があったそうです。スラックスは裾上げ(2次加工)があるので返品されると非常に困るのですがどうしているんでしょうね。その他ですとこの間情報交換をした業者さんでは2割のサイズ交換があったが
「2割程度で済んだ、もっと行くかと思った」
だそうです。
ただリアル採寸併用なので実質自動採寸のみでの交換率はもっと上がるかもしれないとのこと。今後もっと精度をあげていけばこの交換率が下がってくるのかもしれませんが、それを検証するには多大なロスが発生するのが怖いところですね。アバターで着用シーンを確認することはできるでしょうが、着心地や質感のような視覚以外はWEB3.0時代でも体験できないでしょうし、お財布を握っている保護者が「高い買い物なのに試着もしないで決められるか!」となるかもしれませんし。

そのうえで自動採寸をもっと推し進めていくのであれば今後は短期納品に向けての日程調整ですね。受注方法として自動採寸やネット注文と比べてワンテンポ以上集計が集まるのが遅いはずです。当社でもそうですが、必ず期日中にご注文いただけない方が一定割合いらっしゃいます。「注文が遅いので入学式には間に合いません」と言えないのが学校制服のつらいところです。
それを見越して常に予備を見て多めに製造はするんですが、予想通りにいくことはないですね。また、これからもっと小ロット多品種化が進んでいけばどこかでこの短納期に対応できなくなる時が来ます。これまでのような男=学ラン的なアイテムの集約化はLGBT的に不可能でしょうが、何かしら地域共通制服のような集約が必要な段階ではあると思います。けれど個人的には、その地域共通制服が出てきたときに地元販売店のより一層の苦戦が想像できるので、諸刃の剣のような気もしています。
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