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片山衣料のブログ

たまに聞かれるYシャツとカッターシャツの違い

2022-05-22
ジャケットの下に着るシャツといえばカッターシャツ、ワイシャツですが、その違いをご存じでしょうか? 
学校制服業界ではカッターシャツと呼ばれることが多い(当社では全てカッターシャツと呼称)と思いますが、このシャツの呼び名について制服採寸会の時にも「カッターシャツのサイズは…」と説明すると
「カッターシャツってワイシャツとよく似ているけどどこが違うんですか?」
と聞かれることがたまにありますので、この違いについて説明します。

まずワイシャツですが、由来は英語の「ホワイト・シャツ」からきているという説があります。「ホワイト」が聞き取りづらい単語であったためにワイシャツという呼称になったという説や、他にも襟元のボタンを外したら「Y」に見えるからという説があるそうです。
一方のカッターシャツのほうは、スポーツメーカーミズノのスポーツ用のシャツの商品名が発祥でミズノ本社が西日本にあったことから主に西日本で広く使われている呼称です。学生制服でカッターシャツ表記が一般的なのは、制服の国内一大生産地が岡山県(関西以西)だから?かもしれませんし、「勝った」という言葉をもじって縁起を担いだ「カッターシャツ」のほうが受験のある学生向けにウケたから?ということもあるかもです。

ということですので基本呼び名が違うだけで同じ形状のシャツです。
ツナ缶(一般名称)のことをシーチキン(はごろもフーズの商標)と言っても理解できる感じかと思います。

蛇足ですがとある学校の話で、ジャケットの下は白のポロシャツが学校指定でしたが他県の葬式に行ったときに
「なんで葬式にポロシャツなんて着せてくるんだ!」
「いえ、これが制服なんです」
「そんな制服があるか!!ちゃんとしたシャツ着ろ!」
というやりとりがあったとかでカッターシャツにデザイン変更するのをお手伝いしたことがあります。
そんな学校がある一方で、コロナ禍を機にポロシャツ併用可として制服を着る機会が激減したという地域もあります。世の中的にフォーマルな恰好する機会は減っていきカジュアル化が進んでいく中で今後もカッターシャツが主流であり続けるかはまだわからないです。間を取ってノーカラーが制服でも定番化するかも知れませんね。
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