本文へ移動

片山衣料のブログ

サーキュラーエコノミーの循環システムで服から服へ 制服は?

2022-05-02
今日朝のテレビで特集されていましたが、サーキュラーシステム(循環システム)として様々なブランドと一緒に廃棄する服の回収を行い、独自技術で再生糸を作りまた何度も服にするシステムが確立しているそうです。
制服業界の取り組みとしても以前ニッケからSAFという持続可能な航空燃料への利用取り組み(まだ実現はしていないらしい)を模索と聞いたことがあります。ニッケ単独としては純毛原反であればリサイクルができる研究成果があるが、制服においては表地(ウール混)の他に裏地(ポリ100%)、芯地(ポリ100%)、糸、ボタンや氏名片布織りネーム等の付属がくっついて衣服になっているのでその分解をどうするかにいまだ課題が残ると言ってましたので、こういった服から服へ循環できるシステムを確立した企業さんやSAFとの連携が今後重要になってくるのかもしれません。ただしテレビでの説明では「ポリエステル100%が好物」で、実際そこの商品がポリエステル100%の品ばかりで、ウールや綿の素材は現状は再利用されていないのかもしれませんが。

あと継続するには価格がどのくらいか?が重要になります。当社取扱の範囲では、官需(市や県の物件)は再生PETのポリエステル使用が基準品の条件だったりしますが、そういうエコな素材は再生にコストかけている分やっぱり高いですし。ただ若い世代は環境問題への意識が高い(「高くても社会貢献できるなら買う」エシカルを楽しむZ世代)という記事もありますので、多少値段が高くてもエコ意識や社会的意義がある商品については受け入れられていくかもしれません。ただ制服の場合は仕様の決定者(学校)、購入者(親や祖父母)、着用者(生徒さん)と分かれています。着用者が選ぶのは進路先の学校と購入する制服販売店だけなので少し難しい?ファッションアパレルよりも浸透に時間がかかるかもしれません。またお下がりももちろんエシカルな行為ですから、きれいなものはお下がりで2週目以降はサーキュラーシステム & SAFといったいろいろな手段の併用を模索していきたいと思います。

TOPへ戻る