本文へ移動

幼稚園園服のお手入れ方法について

3年間使用する園服や体操着はお洗濯の回数も多くなります。
きれいに長く使うため、一般的な幼稚園園服のお手入れ方法をまとめました。ぜひご活用ください。

〇園服・スモック (ポリエステル100%、ポリエステル混率の多い商品)について
ポリエステルは丈夫でしわになりにくく速乾性のある素材ですが、カバンを背負ったりするとどうしても摩擦で毛玉(ピリング)が発生しやすくなります。
ただ実は毛玉自体はどんな生地でも摩擦で発生します(生地について残っているか落ちているかの違い)。毛玉を見つけたら絶対に手で取らず、ハサミなどで切り取りをお願いします。
 
推奨するお洗濯の方法として、そのままほかの洗濯物と一緒に洗うとどうしてもこすれますので
・洗濯ネットに入れる(裏返してボタンをとめた状態で入れるようにする)
・柔軟剤を入れる(その繊維用として推奨されているもの)
・おしゃれ着洗いモードなどの弱水流で洗う
上記のような摩擦減らす工夫で、毛玉の発生はぐっと少なくなります。
また、衣類を痛めにくい洗濯方法は以下(園服生地の取扱商社直伝)を参考にしてください。

【手洗いの場合】水温30℃を限度に、弱い手洗い(振り洗い、押洗い及びつかみ洗い)
①適当な大きさのたらいに衣類を浸すのに十分な水量を入れて洗剤を溶かす。
②衣類をたらいに入れて2分間弱い手洗いをし押し絞りをした後、きれいな水で同じように2分間手洗いし押し絞りをしてすすぎ洗いをする。
③手絞りで絞るまたは遠心脱水機に15秒くらいかけて絞る。
④直射日光を避け、陰干しをする。

【洗濯機を使用する場合】水温30℃を限度に、弱水流以下
①洗濯機の洗い機能で、弱水流以下(手洗いモード等)で3分まで。
②洗濯機のすすぎ機能で、弱水流以下(同上)で3分まで。
③手絞りで絞るまたは遠心脱水機に15秒くらいかけて絞る。
④直射日光を避け、陰干しをする。
※絞りすぎるとしわが目立つことになり、アイロンがけが大変になりますのでご注意。

〇園服(ウール混の商品)について
ウールの入った園服のお手入れ方法はこちらを参考にしてください。
日本毛織株式会社(通称ニッケ・NIKKE)がまとめたウールの素材特長をまとめた動画と推奨するお手入れ方法が掲載されています。

〇体操着・靴下について
体操着・靴下は市販の粉末洗剤を使ったお洗濯でOKです。泥んこになっている場合、濡らす前の状態でブラシや手もみでできるだけ繊維の隙間の砂を取り出した後に、部分洗い用洗剤などでもみ洗いしつけ置きします。
そのあとは通常の洗濯をしてください。
ただし校章などの刺繍がついている場合は要注意!刺繍糸は塩素系漂白剤を使うと色落ちします。また衿や袖が変色することがあります詳しくはこちら漂白が必要な場合は酸素系漂白剤をご使用ください。
靴下を干す際は口ゴム部を上にして陰干しをしてください。濡れた状態で乾燥機にかけると縮みの原因になる他、校章プリント等の加工が溶けて他の衣類につく事があるのでおススメしません。

〇帽子類について
雨などでぬれた場合、そのままにしておくと糊が浮く、型くずれの原因になります。
すぐに乾いたタオルで、帽子の内外を包み湿気を取ってください。その後に乾いたタオルを入れ替え日陰干しをしてください。
麦わら帽子をブラッシングをする場合は帽子を正面に見た状態で左右にかけるようにしてください。帽子の製造工程と同じ向きにかけることで形がキープできます。

〇カバン類について
金属類が錆びますので丸洗いができません。軽い汚れは乾いた布で優しく落としてください。
汚れがひどい場合は中性洗剤を水で10倍に薄め、布などにつけて落としてください。
その後固く絞ったタオルなどで洗剤を完全にふき取り陰干ししてください。

〇後付けタイプの氏名片布等について
後付けの氏名片布にはアイロンで簡単取り付けのお名前シールの他に、縫い付けタイプがあります。
お洗濯の際は、付いている面が擦れないよう内側に向ける(大抵の場合、服を裏返す)ようにしてください。
縫い付けタイプは仮に取れても付け直せますが、アイロン接着タイプはきれいに剥がすことを前提としていないためご注意ください。もしもアイロン接着タイプを付け替える必要があるときは、シールの裏側からアイロン(160℃ほど)を当てて、熱いうちにピンセット等で慎重に剥がしてください。
必ずしもきれいに取れるわけではありませんので、剥がした所と同じ位置に取り付けることをおススメします。

〇素材の耐熱に関する注意点について
カバン類の内側素材にはPVC加工(ポリ塩化ビニルを生地に圧着させる加工)を施していることがあります。
この加工は柔軟性や耐久性に優れ、耐候性や化学薬品に対する耐性があるため、防水性の高いバッグやリュックサック、ビニール製のショッピングバッグなどに使用されています。
ただし耐熱温度が約60~80℃のため、アイロン接着タイプの名札付けをPVC加工のカバンに行い、内側が接着するという事案も過去発生しています。

PVC加工以外にも「布製品」「塩ビ」「合成皮革」「ナイロンポリエステル系」の製品はアイロン等による加熱で生地を傷める原因となることがあるため、素材の特性をよくご確認の上ご利用ください 。
TOPへ戻る