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片山衣料のブログ

そういえば今シーズンの自動採寸は

2023-05-18
そういえば自動採寸技術を使った制服採寸(オンライン採寸やスマート採寸とかともいう)ですが、先日ご挨拶にお越しいただいた取引先から今シーズンの状況を聞くことがありました。
今シーズンは自動採寸って話題よりも納入遅延するかも!まずい!って話でもちきりだったので、自動採寸は「あぁそういえば…」的な感じであったんですがね。うちの会社としてはこんなこと書いてるくらいなので導入するつもりは毛頭ない(価格も高いし)のですが、導入された他社さんがどんな感じだったのかはやっぱり興味があります。

それで自動採寸技術ですが、、、やっぱりよろしくなかったようですね。取引先に聞いた情報によると4割の方がサイズ交換だったそうで。その前の年もけっこうサイズ交換があったそうなので、精度的には向上していないのかな?もしくは可能性の一つですが、精度がぐんと上がっていたとしても試着体験を経験しないと、ご本人の納得具合(満足感)が上昇しないのかもしれません。

当社の採寸では、最初に着用感の希望を聞いた上で当社側が適正だなと思うサイズを着てもらいます(こちらの目算違いで着なおす事もありますが)。その後にその上下の一つ大きい・小さいサイズの試着を必ずお願いしています。それが済んでから「どのサイズにしますか?」ということで選んでもらっていますが、上下のサイズも着た上でこのサイズを選んだという体験が残るので、後々「やっぱりもう一つ大きいほうが良かったかも…」と思いなおす事がかなり少なくなります。そういう風にしていても「うちは大きめにするの!」とか「ジャストなサイズで着ないとみっともないから!」と言って選ばれた方が、入学式直前に「交換して!」と持ってくることがあるんで、採寸って難しいんです。

今シーズンは全国的なLGBTQ対応によるモデルチェンジの影響で製造遅延と、小ロット多品種化による在庫リスクと資金繰り不安の増とネガティブ要因がとても多いので、返品交換リスクの高いままの技術であれば不安ですね。ファッションアパレルのほうでも試着せずにEC上で購入のパターンは多いでしょうが、サイズ交換率はどのくらいなんでしょうか。他業種さんの交換率については、年々興味が増しています。

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