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ピリングとは? ピリングは避けられますか?

ピリング(ボブリングとも呼ばれる)は、着ているときにこすれたりしてウール製品の表面に毛玉ができることを言い、多くの場合見た目が損なわれたりくたびれた印象になります。
ピリングが発生する原因はとても複雑なので、全く発生しないようにすることは保証できません。しかし、表面に出るピリングを最小限に抑える方法はいくつかあります。またピリングができてしまったときに取り除く方法もありますので以下をお試しください。
 
  • 衣類は必ず裏返して単品で洗濯してください
洗濯機の中で洗濯槽や他の洗濯物にこすれてピリング発生の原因となりますので、単品洗いで裏返すことで表面に出るピリングを最小限にすることができます
 
  • 柔軟剤や柔軟仕上げ剤の使用を最低限にしてください
 柔軟剤の成分がウール繊維の撚りを緩めてしまう可能性、が日本毛織より報告されているとのことですので、過度に使用しますとピリング(毛玉)が発生しやすくなる可能性があります。
なお『撚り』についてはこちら(NIKKEサイト 毛織物ができるまで)をご確認下さい。
 
  • 毛玉があまり多くできていなければハサミで取り除く
手でむしり取ると毛玉以外の繊維も一緒に取れる可能性がありNG
 
  • 市販の毛玉取り機、またはファブリックシェイバーを使用する

日本繊維検査協会によると、制服・園服等のユニフォームに採用される生地はピリング試験で4級以上の等級が一般的との事です。(1級~5級のランク付けがあり5級が最も良い)
ちなみに毛玉はどんな繊維でも発生しますが、綿等の天然繊維は繊維が比較的弱いため、毛玉ができても摩擦で自然に落ちてしまうため目立ちません。一方、ポリエステル等の合成繊維は繊維が天然繊維より強いため、摩擦で容易に脱落せず目立ちます。幼稚園園服等のポリエステル率の高い衣類のメンテナンスについては、こちらにまとめてありますのであわせてご確認下さい。

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