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片山衣料のブログ

追加製造が多いですがその訳は

2023-02-09
2月に入り制服シーズンも佳境です。静岡県では明日に私立高校の合格発表がありいよいよ高校制服のスタートというところですが…今年はモデルチェンジ校も多くあり、未だに新デザイン中学校制服の生地が未入荷だったりと色々と本当に間に合うのか!?と不安になります。追加注文FAXが制服販売店からチョコチョコきますが、連絡を取ってみると「他の販売店に行ったら断られたそうでうちに来た」というケースが多いです。

例年確かにのんびり家庭や転勤ファミリーが、この中学校制服採寸最後の時期くらいに来られることがありますが今回は多いですね。というのも製造が追いつかなくて1月下旬で新規受注停止しているお店があるそうです。
まあ確かに今シーズンは
  • モデルチェンジが多すぎる
  • コロナの経済苦境で製品在庫&原材料在庫も品薄で、定番だったはずの品番が廃盤も多い
  • 高齢化や資金難等々で倒産&廃業するところも多い
色々なものが同時にありますので。
後は詰襟セーラーのような無地の生地からチェック柄のスラックススカートに変わることで、生地製造の効率が悪化しているそうです。考えてみれば確かに、生地を織る際は無地の場合は同じ色を付ければいいだけですが、チェック柄の場合は生地によって配色を変える必要があります。それが学校別注で小ロット多品種になっていくと都度変える手間が発生しますので、同じ生地作る工程でも作業時間がけた違いで違ってくるそうです。
なので以前は3カ月程度だったはずの納期もそりゃ半年以上になりますね。

こんな感じで悪材料が多い中、当社はもちろん頑張っていますが協力会社さんも過去にないほど頑張ってくれています。だからと言って製造キャパを超えて受注し続けてしまうと昨年のようになってしまうかもしれません。そうなると会社としてどうなってしまうのか…という恐怖は常にあります。
なので他社さんがオーダーストップかける気持ちはよくわかります。ただ同時にすべての販売店が断ってその子が制服用意できず大問題になった場合も同じく恐怖です。
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