静岡市清水区の学生制服製造卸及びビジネスユニフォームと靴の卸、直売を行う片山衣料株式会社です

ユニクロが先日値上げを発表し、定番のフリースは一部を除いて1,990円から2,990円へ1.5倍近くの価格改定します。他にも5,990円→6,990円、8,990円→9,990円にする商品もあるそうで、1,990円のリーズナブルな商品の価格改定幅はすごい大きく感じます。改定理由としては、原材料価格の高騰や歴史的な円安といった世界的な情勢が背景にあるとのことですが、ユニクロのような世界的ファッションアパレルであっても、企業努力で何とかなるレベルの状況ではないということですね。ただこのパンチ力のある価格改定について、当社のような小さい＆学校制服というちょっと違う衣類を扱う企業でも、ホっとした感はあります。

「そりゃそうだよね」と。

当社に限らず、どこのアパレルも原材料価格は高騰していますしボイラー（蒸気アイロン用）等の燃料代も毎月上がっていますから、1着当たりにかかるコストが去年よりもずいぶん上がってきています。そのコスト上昇分は現状は社内製造品の販売価格には乗せていないですが、ちょっとこのままでは厳しい状況です。そのため改定のお願いをしはじめており、園服等の幼稚園＆小学校アイテムから上げさせていただく予定です。特にカバンや帽子、靴等の仕入れアイテムは、物によっては2割以上も上がってるのでこのまま価格改定せずに秋冬の採寸を迎えると完全な赤字状態になりますので。

そんな感じで実はもう値上げしないといけない状況が差し迫っているので、ユニクロの価格改定に「厳しいのは一緒か～」と思っています。国内製造の学校制服と比べ輸入品だから為替レートの影響も大きいでしょうけど。

けれど多分それってのは他の国内大手ファッションアパレルでも同じ気持ちのはずなので、これを機にその他のファッションブランド製品が一斉値上げしてもおかしくないかな？と思います。

だってあのユニクロですら1.5倍の値上げですから。1,990円→2,990円のインパクトは強いです。

ちなみに中高制服は、価格についてずっと話題になっていますので製造原価が上がっていても当社としてはまだ様子見です。制服業界のユニクロ的な立ち位置のT社A社さんらが上げるタイミングを見ている感じです。

制服のトップ企業さんらも懐事情は大変なはずなので。

今後価格の改定（値上げ）をしないと当社スタッフ、取引先も含めサプライチェーンの誰かが、あるいは全体が損をして近い将来に持続可能な製造販売体制の維持ができなくなるのは目に見えています。

なので今回の改定で値上げさせてもらった後は、しっかりと人件費のUPにもつなげていく必要がありますね。